大人のギャップイヤー in パーマカルチャー エコビレッジ in オーストラリア
Posted: 23rd December 2019
2019最後の滞在先 パーマカルチャーエコビレッジ
◆オーストラリアを4月に出発し、日本、ヨーロッパ、タイをグルっと4か月半旅した後オーストラリア・ブリスベン空港へ帰還!飛行機で移動していると実感がないけど、地図で足跡を可視化すると、地球を移動した実感が湧いてくる。
◆残りの2019年は、QLD州にあるパーマカルチャーエコビレッジで、ボランティアとして受け入れてもらえることが決定。居住区に入るのは初めてなので、色々と新鮮で刺激の連続。気が付けば、3週間の滞在予定が3か月に…:)
◆タスマニアで出会ったイタリア人が紹介してくれたここのホスト。一つの出会いが新たな出会いに繋がる、これが旅の醍醐味ですね。
大人のギャップイヤー
2018年末、オーストラリアで6年間続けた保育士キャリアに終止符を打ち、2019年から始まった「大人のギャップイヤー」
ギャップイヤーと言えば大学生が取るイメージですよね。海外のボランティアプログラムに参加したり旅行などを通して得た経験は、大学での勉強だけでは得られないもの。それらが、大学生活から将来の生き方にまで良い影響を与えると言われています。
年齢はただの数字。とは言うけれど、40という数字が自分の人生と見つめ合うきっかけになったことは否定できず。あれしたい、これしたい、何したい?アイディアが次々と沸いて来て、迷子になって氣が落ちていた時期もありました。
オーストラリア永住権という、自由に暮らせる切符を手にしたんだから、自由にやったらいい!という思いがストンっと下りてきて「大人のギャップイヤー」を開始したのです。どんなたびと出会いがやって来るのか、はたまたどんなチャレンジがあるのか、全部まとめてワクワクしています。
Crystal Waters Eco Villageはこんなところ
オーストラリア・ブリスベンの北にあるクリスタルウォーターズは、パーマカルチャー(持続可能な自己維持型の自然農業システム)の理念を基本に計画され、1987年に創立されたエコビレッジです。持続可能な環境と社会の実現を目的に掲げ、それに賛同した人たち訳230人前後の住人がエコビレッジに居住しています。
現在の村は、たくさんの木々に囲まれた自然豊かな森となりましたが、「昔は荒野だった」と言われる650エーカーの土地。1987年のビレッジ設立以来、住民たちの手によってネイティブ植物の植林が積極的に行われたRegeneration(再生)の結果なのです。
森が戻ったことで野生動物が生息するようになり、クリスタルウォーターズは「LAND FOR WILDLIFE」野生生物保護区に指定されています。多くのカンガルーやワラビー、多種多様な鳥や爬虫類など、野生動物とともに暮らす非日常的な体験。でも、村民にとっては、自然や動物を中心に暮らしをまわしていることが日常。
ヘビが家の中で目撃されることも日常。
ちなみに、オーストラリアに生息する約140種のヘビの内、100種は毒ヘビ。さらに、噛まれたら死に至ると言われている猛毒は12種*。ヘビを判別するスキルも身に付きます(笑)
エコビレッジのルールのひとつ No Dogs, No Cats。野生動物保護の目的で「猫・犬をペットとして飼うこと、持ち込むこと禁止」することで、自然界の働きを促進する環境が作り出されています。それによって、私たち人間に平和と癒しの環境が与えられていることを、ここの民たちは知っているのですね。
周辺コミュニティとの関わり
山間部に位置するクリスタル・ウォーターズで、毎月第一土曜日に開かれるカントリーマーケットには、ローカルの野菜農家、ハチミツ農家、カフェ、サワードウブレッドベーカリー、クラフトアーティストなどが集まり、賑わいを見せる日。
朝は一般開放されているヨガから始まり、ライブミュージックが流れる中で、大きな木の下でピクニックをしながらマーケットを楽しむのが、クリスタルウォーターズ流。アスレチックジムがあったり、キッズ向けのアクティビティも行われ、家族連れも多く見かけます。
ローカルのアボリジナルの方から教わる、アボリジナルアートにも参加。
Workawayボランティアの活動
Workawayは、1日4~5時間(週5日)程度の労働と引き換えに、寝床と食事を提供してもらうワークエクスチェンジ。
👉ワークアウェイ ウェブサイト https://www.workaway.info/
作業内容は、農作業から建築、ペンキ塗りまで様々。その中で学んだのは、いかに自然とのハーモニーの中で暮らすことができるか。モノ・コト・ヒトの活動を循環させながら、無駄・廃棄を最小限に抑える知恵を、住民の人たちは良く知っています。
今回非常に勉強になったのは、オーストラリアのネイティブ固有種と、外来種の植物の関係性。実際に、どれが外来種で歓迎されない植物なのか、まずは知ることから。外来種に土地を占拠されて、固有種が枯れ果ててしまうことが繰り返されてきた歴史を、実際にレンジャーが山を歩きながら見せてくれました。その土地を本来の姿に近づけるのには、たくさんの労力と時間が費やされてるんですね。
オーストラリア政府はこうした問題を解決するために、非常に厳しいバイオセキュリティを各国際空港で行っているのは有名ですが、これで納得。
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