大人のギャップイヤー IN デンマーク

by - 2:00 pm

Post: Friday 20th September 2019



 行先はヨーロッパ 

◆欧州は英語圏ではないという理由で、気にはなっていたけれど言葉の不安があったりで何となく避けていたエリア。知人を訪ねる目的もあるけれど、自分にチャレンジを課すたび。

◆欧州でのオーガニック農業やパーマカルチャー(持続可能な自己維持型の自然農業システム)の経験
◆世界一幸福な国ランキングの上位を占める北欧諸国。1位、2位の常連でもあるデンマークの暮らし体験と、Freetown Christianiaの訪問。


◆これまでの大人のギャップイヤーはこちら→
大人のギャップイヤー in タスマニア
 大人のギャップイヤー in サンシャインコースト



 大人のギャップイヤー 
2018年末、オーストラリアで6年間続けた保育士キャリアに終止符を打ち、2019年から始まった「大人のギャップイヤー」。

ギャップイヤーと言えば大学生が取るイメージですよね。海外のボランティアプログラムに参加したり旅行などを通して得た経験は、大学での勉強だけでは得られないもの。それらが、大学生活から将来の生き方にまで良い影響を与えると言われています。

年齢はただの数字。とは言うけれど、40という数字が自分の人生と見つめ合うきっかけになったことは否定できず。あれしたい、これしたい、何したい?アイディアが次々と沸いて来て、迷子になって氣が落ちていた時期もありました。

オーストラリア永住権という、自由に暮らせる切符を手にしたんだから、自由にやったらいい!という思いがストンっと下りてきて「大人のギャップイヤー」を開始したのです。どんなたびと出会いがやって来るのか、はたまたどんなチャレンジがあるのか、全部まとめてワクワクしています。



 ファームステイしながらボランティア 


コペンハーゲンから電車で1時間でHolbæk駅に到着。そこからフェリーで更に30分の所にある小さなOrø島が今回のステイ先です。

Orø島の広さはたったの14k㎡、人口は900人未満と地元の方から聞きました。 島にはいくつかの村が点在していて、それぞれをすべて自転車で周れてしまうくらい長閑なエリア。

しかし私が到着した7月中旬、夏休みを過ごす人たちが沢山押し寄せ、カフェはいつも忙しそう(それでも営業日は週4日とか)だし、スーパーは常に品薄状態。聞けば、島には別荘が1,000棟以上もあるらしいです。



Permaculture & No-Dig Gardening

初めて食べたGooseberry

3週間お世話になったホストの方は、パーマカルチャー(持続可能な自己維持型の自然農業システム)の講師でもあり、自身の庭をセミナーなどの実習サイトとしても使っているだけあって、教えてもらう内容が非常に分かりやすい。オーストラリア・QLD州では見ないような作物も多く、貴重な体験が沢山出来ました。

農地を耕さないで作物を栽培する「不耕起栽培」 (No-Dig gardeningとかNontillage cultivation、No-till farmingなどと呼ばれる)も取り入れていて、種まきを一緒にするときに不耕起栽培の利点を教えてもらった。

土壌の中で出来上がった栄養バランス状態などを温存することが大切。そうすると雑草も生えにくく次に植える作物もよく育つ。掘り起こしてしまうと、それが崩れてしまい回復するまでに長い時間がかかるんだそうです。育てる側としては、手間が省けて収穫が増えれば最高なこと。

ファームの仕事以外にもお手伝いタスクの種類は様々。ペンキ塗り、中庭の屋根造り、木材置き場制作、ドライハーブ作りなどなど。
毎週火曜の朝はローカルの職人たちも集まって、新グリーンハウス制作の手伝いです。2~3時間の作業の合間にあるモーニングティーが、盛り上がると1時間近くになてしまう。作業が進むことよりも、みんなが楽しいことが大事と笑って終了。こんなところに、デンマーク人の幸福度の高さの秘密を垣間見ることが出来ました。








    Food Forest  

ガーデンで見かける植物は、ほとんどが食用。
雑草に見えても、Edible Weed(食べられる雑草)だったりするから面白い。

Japanese wineberry/Wine raspberry (Rubus phoenicolasius)
  
 

 

 



 Dumpster Diving 

ダンプスター・ダイビングって聞いたことありますか?

廃棄物(いわゆるゴミ)の中から重要な情報などを盗み出す行為をダンプスター・ダイビングと呼び、悪用目的で個人情報を狙っていることが多いので、家庭のゴミ出し方法にも注意しろなんて言われるようになりましたね。

そのほかに「ゴミ漁り」という意味も。ゴミ箱やごみ集積所から利用価値のあるものを拾い出す行為。デンマークで体験したダンプスター・ダイビングでは、営業終了後のスーパーマーケット裏に置かれている集積所にある、放り込まれたばかりの新しいゴミがターゲット。

「ゲッ」と思うかもしれないけれど、実際体験して感じたのは、1日に廃棄される食品の量を目の当たりにしたショック。賞味期限の日に処分されているので、回収したものはまだまだ食べられる食品ばかり。それ以外にも、パッケージが汚れているだけ、袋の中の1つだけがダメージがあって一緒にポイされた問題のない野菜たち。
デンマークまで輸入されたトロピカルフルーツも大量。ただでさえ物価が高いのに、南国から輸入された割高なマンゴー、パイナップル、パッションフルーツなど庶民は買わないの。デンマークで食べるマンゴーは、複雑な味でした。

食品廃棄物の問題はデンマークだけでなく、すべての先進国での課題です。ダンプスターダイビングは違法の国が多いので推奨しませんが、このブログを読んだことをきっかけに、少しでも食品廃棄・食品ロスについて考えてみてください。



 Freetown Christiania 


Freetown(自治区)と呼ばれるChristianiaは、首都コペンハーゲンの一角にある900~1,000人が暮らすと言われるコミュニティ。放置されていた軍事基地が解放されたときに、ヒッピー族が自由を求めて住み始めたのが始まりと言われています。

今でも自由を求める人々が生活し、オルタナティブな建築やアート、カフェ、音楽などを見ることができます。Christianiaが観光客などにも注目されていることの一つは、そのコミュニティの一角で普通に行われている大麻販売でしょうか。(注:デンマークでは違法です!

もしここを訪れるときには、禁止事項など事前に知っておくべきことをリサーチしてから足を運んでくださいね。






 What is hygge「ヒュッゲ」? 


デンマークでよく耳にする"Hygge"。デンマーク語の発音ってとっても難しいけど、この単語も難しい。"hoo-gah"。発音も難しいが、説明もシンプルには表現出来ないHygge。「心地よい」なんだけど、もっと深い意味があるように感じました。


 ヒュッゲな夏の過ごし方 

ちょうど私がデンマークを訪ねた時は夏の始まり。ステイした小さな島にはたくさんのサマーハウスやキャンプサイトがあって、メイン島から家族連れのデンマーク人がたくさん遊びに来ていました。

公園でピクニック、友人たちとBBQ、野外コンサート、ストリートフェスティバル、自転車でお出かけなどもデンマーク人にとってのヒュッゲ。


 本格的なヒュッゲシーズンはクリスマス 

長く日照時間の短いデンマークの冬を、楽しく過ごす方法がヒュッゲ。たくさんのキャンドルライト、mulled wine(温かいグリューワイン)、ブランケット、大きなスカーフなどたくさんのアイテムで、各々のヒュッゲスタイルで厳しい冬を過ごすのです。


Ref:Visit Denmark, https://www.visitdenmark.com/denmark/highlights/hygge/what-hygge



 Where to next 


イタリアから北上しながらデンマークまで来た「大人のギャップイヤー」

デンマークに到着したときには決まっていなかった行き先は「スコットランド」に決定。オーストラリアにいる第二の家族ホストファミリーの親戚たちに会いに、そして歴史ある有名なエコビレッジを訪ねてきます。



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☆最後までお読みいただきありがとうございます。Sunshine SpiritライターのYumiです。
何かを変えたい、変わりたいという思いを抱いていませんか。人生の中で分かれ道に立った時に何を選択するか。変えたいという気持ちは、いつでも挑戦する道を選ぶようにと私を後押ししてきました。変化するって勇気のいる選択だけど、そのボートに乗って漕ぎ出したらボートは水の力をかりながら進んでいきます。思い描いていたところとは違う場所にボートがたどり着くこともあるけれど、ヘルプが必要な時には助けの手がやってきます。
何だか心がざわざわ、そわそわしませんか。コンタクトフォームからお気軽にメールでご連絡ください。お待ちしています。Yumi

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