大人のギャップイヤー IN サンシャインコースト(オーストラリア)

by - 11:00 am

Posted: Saturday 30 March 2019

行先はオーストラリアのサンシャインコースト 

◆海から近い場所で、竹の栽培をメインとしたファームを見つけ興味津々
◆パーマカルチャー(持続可能な自己維持型の自然農業システム)の経験
◆Off-grid(自然エネルギー)でくらす

◆前回のギャップイヤーは👉大人のギャップイヤー in タスマニア


 大人のギャップイヤー 

2018年12月末に保育士を退職し、オーストラリアでの6年間のキャリアに終止符を打ちました。2019年から始めた「大人のギャップイヤー」。

ギャップイヤーと言えば大学生が取るイメージですよね。海外のボランティアプログラムに参加したり旅行などを通して得た経験は、大学での勉強だけでは得られないもの。それらが、大学生活から将来の生き方にまで良い影響を与えると言われています。

年齢はただの数字。とは言うけれど、40という数字が自分の人生と見つめ合うきっかけになったことは否定できず。あれしたい、これしたい、何したい?アイディアが次々と沸いて来て、迷子になって氣が落ちていた時期もありました。

オーストラリア永住権という、自由に暮らせる切符を手にしたんだから、自由にやったらいい!という思いがストンっと下りてきて「大人のギャップイヤー」を開始したのです。どんなたびと出会いがやって来るのか、はたまたどんなチャレンジがあるのか、全部まとめてワクワクしています。




  ファームでのお仕事  


朝は動物のえさやりと健康チェックから。ニワトリ、アヒル、雛18羽、クジャクの雛2羽。それぞれの個性・性格があって、観察しつつおしゃべりしている時間は癒し。仕事しながらアニマルセラピーを受けている気分です。





3月(暦は秋)だと言うのに季節外れの夏日が続く日々。果樹の手入れ、ピッキング、野菜の苗の植え付け、草取り、マルチング、コンポスト管理と、毎日たくさん仕事をこなし汗水流して、5時間はあっという間。

 Bamboo forest

Mango trees



  無堆肥・無農薬栽培  

 
Panama berry と Strawberry guava

イギリスでファームの娘として生まれ、ファームで育ったママのお話しをシェア。

彼女の育った大きなファームでは、農薬の散布が行われていて、その際には「触るな」「近づくな」と言われていたことに、次第に疑問を抱くようになりました。

そんな危険なものが作物に振りかけられ、それらが店頭に並び、最終的には我々の体内に取り入れられるコトが、正しいことだとは思えない。だから、今彼女が所有するファームでは無堆肥・無農薬。

ワームファームやコンポストでミミズさんたちが一生懸命働いて、その栄養がファームに還元される。
水洗のコンポストトイレが使われていて、それもファームの栄養。
一緒に植える植物や作物の選び方で、ナチュラルな方法で害虫を防ぐ。
果樹園の隣で暮らすニワトリさんたちの排泄物も、無駄なく果樹たちに還元。
竹炭も利用されていて、将来的には敷地内で剪定されて余った竹を竹炭にして再利用。

ミツバチも少しずつ集まるようになってきてお仕事をしてくれています。近々養蜂も始まるのでしょうか。楽しみです。

無農薬で育ったフルーツだから、気からもぎってパクパク食べられる幸せ。



  Off-Gridな生活  



自然エネルギーを使って生活をするオフグリッドライフ。

◆電力は太陽から(ソーラーパネル)

ソーラーパネルの仕組みから、太陽のエネルギーを無駄なく有効に活用する方法を教えてもらって、生活の中で実践。

◆水は空から(雨水)◆Grey water(生活排水)の再利用

年明けから雨不足で3つの雨水タンクの水は残りわずか。ファームでは水撒きが重要な仕事だけど、タンクの水量と睨めっこしながら1滴も無駄にしないように野菜に水やり。

天気図を眺めては、雨の便りが届かない毎日にため息が続いていたけれど、やっと待望の雨!しかも一晩で90mmもの雨が降り、一気に雨水タンクは満タンに!それでも、今後雨の少ない季節に向かうので、水を無駄にはできないことは変わりません。

こんなに雨に感謝することなんて、会社員をしていた時代には一度たりとも無かったけれど、雨が降らなければ作物は育たず、食卓に野菜や果物は届かないんだよね。

コテージの屋根にはソーラーパネル

雨水タンク

高い木を植えて、コテージに日陰を作るプロジェクト

スイッチ一つでいつでも電気がつく、蛇口をひねると飲み水がいつでも手に入る、とても恵まれた日本。だけど、その代償に地球にかけている負担のことなど知らずに、私は幼少期と20代を過ごしてきました。

自然の恵みで暮らすオフグリッドライフを経験し、母なる大自然との繋がりを常に感じられるし、自然と環境へ意識が向いていきます。すると、当たり前にある日常の一瞬一瞬を、大切にする、感謝の気持ちが沸いてくる。「しあわせだなぁ~」って感じる瞬間が増えました。



 サンシャインコーストでの気づき 

仕事の後に、ママ手作りの美味しいランチを頂くボランティアチーム

2週間の間に、ボランティアは9人まで増えて、毎日賑やかに楽しく生活させてもらいました。イギリス、デンマーク、フランス、ドイツ、日本の連合チームは、全員が20代の若いチーム。そこにアラフォーが一人(←私)入っても、仕事も会話も、年齢は関係なく進んでいくから居心地が良かった。

年齢を聞かれてそれを明かすと、非常に驚かれるけれど、「年齢なんてただの数字、いくつになっても好きなことを始められる人生であるべき」と、皆が同意。ここで出会った彼らは、15年20年後もそうして生きているんだろうな。

ここのママ家族は、ビジネスで成功したミリオネア。でも、ファーム娘の心は常にファームに向いていて、5人の子どもたちが自立したら田舎に引っ越す、と決めていたんだって。

今、大きなお屋敷からファームへの暮らしへダウンサイズ・シフトしたばかりの彼女は、フィールドで仕事もこなし、オフィスワークもこなし、生き生きと輝いて映りました。彼女の息子・娘も、裸足でファームを駆け回って一緒に野良仕事を楽しんでいます。

幸せの基準はみんなそれぞれ違うけれど、周囲や社会の評価に合せて生きるのでは無くて、好きなように生きることを決められること。それが幸せに繋がっていくんだな、とここでの出会いから感じました。



 Where to next 

まだまだ子どもの彼女は、常に遊び相手を探してファームを駆け回っている

まもなく日本に一時帰国して、久しぶりに家族とゆっくり過ごし、その後は初めての欧州へ冒険に出かけます。



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☆最後までお読みいただきありがとうございます。Sunshine SpiritライターのYumiです。
何かを変えたい、変わりたいという思いを抱いていませんか。人生の中で分かれ道に立った時に何を選択するか。変えたいという気持ちは、いつでも挑戦する道を選ぶようにと私を後押ししてきました。変化するって勇気のいる選択だけど、そのボートに乗って漕ぎ出したらボートは水の力をかりながら進んでいきます。思い描いていたところとは違う場所にボートがたどり着くこともあるけれど、ヘルプが必要な時には助けの手がやってきます。
何だか心がざわざわ、そわそわしませんか。ブログ内コンタクトフォームからお気軽にメールでご連絡ください。お待ちしています。Yumi

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1 comments

  1. Thank you, Yumi, for so beautifully capturing your experiences. We are so blessed to have had time with you - it was a true joy to have the benefit of your uplifting company. Bon voyage for your travels and please come back and stay with us again: you are always assured of the warmest welcome here at Bamboo Park.

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