オーストラリア最大の野外イベントでボランティア Woodford Folk Festival 2017/18

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Posted: Thursday 4 January 2018
  

 初めてのWoodford Folk Festival 


毎年12月27日から、年を越して元旦まで行われるオーストラリア国内最大級の野外イベントWoodford Folk Festival。友人たちからその素晴らしさを聞いていて、ずっと行きたいと願っていたフェスティバルです。

サンシャインコーストに引っ越した2017年、念願かなってボランティアで参加した初めてのフェスティバルは、毎日が興奮の連続。今もその興奮冷めやらず!

今年で31回目(現在の会場Woodfordiaで行われるのは23回目)の開催となるフェスティバル。プログラムの内容は、ローカルから国内外まで幅広いテーマに焦点が当てられていて、438のイベントが2,000組以上のパフォーマー達によって繰り広げられます。

内容は、コンサート、ダンス、ストリート劇場、筆者による公開トーク、映画、コメディショー、アコースティックジャムセッション、社会問題についての討論会、民間・自然療法、キッズプログラム、環境問題をテーマにしたトーク・討論・映画鑑賞、アート&クラフト体験、サーカス、パレードなどなど。

最終日に行われるFire Eventショーは、フェスティバルのハイライトの一つです。



   数字で見るWoodford   


オーストラリア最大の野外イベントと言われていますが、どのくらい大きな規模なのか分からないというあなた。公式ブログにWoodford Folk Festival By The Numbersという記事があったので、その一部を紹介します。


【基本情報】

第一回目開催時の来場者:900人
昨年(2016/17)の来場者:132,000人

会場数:35(内18会場は全天候型) 
会場の広さ:200ヘクタール
(参考→東京ディズニーランド&ディズニーシーを併せると100㌶。その2倍!)

参加アーティスト数:2,051組
アーティストは世界35か国から参加

イベント・プログラムの数:438
イベントが一つ一つ順に行われたとしたらかかる総時間:2,233時間36分(93日間)


【陰の立役者、ボランティア】

このイベント会場の設営には、たくさんのボランティアが携わっています。ボランティアの力なしでは成功はありえないWFF

会場設営期間:16日間
会場撤収期間:10日間
会場及びキャンプサイトで使用される看板の製作数:2,500

部署数:162
ボランティアのポジション数:300
ボランティア述べ人数:2,600人


【環境保全への取り組み】 

イベントプログラムの冊子は100%再生紙を使用
1994年以降植樹された木の数:120,000本以上(600種)
イベントで使用される水は 、会場内の浄化設備を通して循環されている
リサイクルされたボール紙:6.76トン
その他のリサイクルごみ:43.38トン
再利用可能なドリンクカップ導入によって避けられた、使い捨てカップの数:250,000個
使われるトイレットペーパーの数:50,368ロール(リサイクル紙)
トイレの数:466
キャンプサイトに設置される、節水シャワーの数:335



【車のCO2排出量削減を目指して】

車のCO2排出量削減のために、公共交通機関の利用、Car Share/Car Pooling、自転車での来場を推奨しています。

私は1人でブリスベンから向かう予定だったのですが、Ride Shareの掲示板(→https://www.coseats.com/)でブリスベンの女の子とコンタクトを取って、2人で車で会場に向かいました。ガソリン代をシェアしてくれるし、おしゃべり相手にもなってくれるし良いことばかり。



 ボランティアチーム Vollies 

Medal for Vollies :)

【応募方法】

上でも述べたように、ボランティアは50もの以上の部署に分かれていて、職種は想像を超えるほど多岐にわたります。申請の流れは;

◆オンラインで申請―自分のスキルを活かせる職種を選んで応募。
◆ボランティア決定通知―見事選考にパスしたら、その旨の通知がメールで届く。
◆オンライン安全講習―メール内容に同意したらオンラインの講習を受講。
◆ボランティア専用e-チケットー講習を全てクリアしたら、チケットが即発行されて、これで事前手続き完了。
◆職種によっては事前にトレーニング/ミーティングがある。


今年私が所属したのは、トイレパトロール部隊!
初めての体験でどんなことが起こるのか想像できなかったけれど、周囲から聞いたのは3K(きつい、汚い、臭い)。でも誰かがやらなければいけない仕事、そして独りじゃない、チームがいるという思いを抱きながら、26日の夕方、チームミーティングへ参加しました。



 トイレパトロール部隊の任務 

 

6日間、合計24時間のシフトをやり終えて言えることは、このチームでイベントに貢献できて本当に良かった&楽しかった!です。3K(前述)の心配なんて不要でした。

チームリーダーたちは親切で、笑いのセンスは最高。トイレ管理という仕事を楽しむために、試行錯誤あらゆる手を使ってまとめてくれました。

中でも、会場を宇宙と見立てて作られた暗号が最高にユニーク。例えば、詰まったトイレを発見したら”Blackhole”、ウ〇チが地面に落ちているのを発見したら”Picnic Bar”(オーストラリアで売られているチョコバー)。好物の方、ごめんなさい(笑)



【来場者たちの素晴らしいトイレマナー】

仕事をして嬉しかったことは、来場者のトイレマナーや環境に対するリスペクトの心です。次々と立て続けにトイレに流れ込んでは用を足していく人たちの列。想像できるのはbig mess(散らかったトイレ)。

しかし、見回りのたびに綺麗に保たれているトイレの状態に感動させられました。Woodfordiansと呼ばれるWFFにくる人達みんなにまじで拍手!そしてリスペクトです。

会場・キャンプサイトでポイ捨てされたゴミを見かけることは、本当にごくごく稀。そして公式Facebookページに掲載されていた、フェスティバル終了後のキャンプサイトの写真には、ごみが落ちていない!素晴らしい!とのコメント。WFF参加者の高い意識・モラルに、その一部として活動できたことを誇らしく感じた瞬間でした。


【Warriorsに届いた感謝の手紙】

そんな思いがけない感動を、毎日実感した7泊8日のボランティア。また次回も戻ってくると誓ったのはいう間でもありません。

下の写真は、会場内にあるLettering Houseから届けられた匿名の感謝の手紙。ボス曰く、去年まではこんなことなかったと。今年初めてこんなに感謝の手紙が届いて感無量の様子でした。私が投函したお手紙はまだ配達中の様子。

 

 





  Mighty Warriors!  

Our base office at the backstage of Orchard

我々の部署には、なんと60人近くの戦士Warriors(ボランティア)が所属。係りごとに持ち場が違うから全く顔を合せない人も多く、その数を聞いて多くの仲間がいることに嬉しくなりました。例えば、キャンプサイトのトイレ・シャワーの清掃チームや、会場裏でバンを走らせ必需品をひたすら運び続けるチーム、会場内のトイレのパトロールチームなどと別れています。

そんなWarriorsたちに、リーダーから招集がかかり31日大晦日の夕方に大集合。一緒に戦っているたくさんのWarriorsが集まったこの空気感。一体感に包まれていてみんながConnectedする、最高です。そしてボスから感謝のことばとメダルを手渡され、お互いにハグし合って、更に深く繋がった瞬間でした。

Amazing team! 
Good job and thank you guys!!

 

 

 

イベントの前夜26日夜と、最終日元旦の夜には、ボランティアのみが参加できるプライベートパーティも行われます。ボランティアが大切にされている証拠。またWoodfordiaに戻ってくるリピーターの気持が分かりました。また戻ってこよう:)



References:
・Woodford Folk Festival(2017/18), https://woodfordfolkfestival.com/?_ga=2.126976645.96226671.1515048150-1228191125.1509312266
・the guardian(2 Jan 2017), Woodford Folk festival 2016 review–a celebration of optimism, Retrieved on 4th January 2017 from https://www.theguardian.com/culture/2017/jan/02/woodford-folk-festival-2016-review-amanda-palmer-bob-hawke



Woodford Folk Festival 日本語ウェブサイト
👉https://woodfordfolkfestival.com/japan


👉Woodford Folk Festival 公式ウェブサイト(英語)
https://woodfordfolkfestival.com/

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