オーストラリアで保育士ライフ_気になる保育士の賃金は?(2022)

by - 8:00 am

Posted: 12th August, 2022


オーストラリアの保育士賃金の話の前に、常に気になっている日本の保育士待遇改善問題について。


2022年2月から実施されている「保育士・幼稚園教諭等処遇改善臨時特例事業」。
これは簡単に言うと、教育・保育施設等に対して収入を3%程度(月額 9,000 円)引き上げるために必要な費用を補助するというもの。 

金額が足りるのかと言う点は今回は触れませんが、保育者全員の給与にこの3%が確実に反映されているのかどうか、疑問が残る制度。内閣府子ども・子育て本部が事業者向けに作成したパンフレットには「施設・事業所での実際の職員配置状況などにより、1人当たりの引上げ額が月額9,000円を下回る場合があります。」と記載されているし。

👉教育・保育の現場で働く方々の 収入の引上げ(内閣府子ども・子育て本部)


オーストラリアの最低賃金引上げ


オーストラリアでは7月1日が新会計年度の初日。最低賃金の見直しも、多くの業種でこの日に改定が行われることが多いです。
2022年の最低賃金改定についても、大きくメディアで取り上げられました。


👉Minimum wage increases today (The Fair Work Commission発表)



大まかな変更点(2022年7月1日から


  • 国の最低賃金5.2%引き上げ(時給$20.33豪ドル から $21.38,豪ドルへ)
  • 保育士の最低賃金4.6%引き上げ(Children’s Services Award 2010)


新しい賃金が適用されるタイミングは各業種(Award)ごとに賃金の詳しい内容が定められているので、FWCのウェブサイトでご確認ください。👉Find Your Award



 チャイルドケア最低賃金 


チャイルドケアで勤務する保育士はChildren's Services Award 2010、Early Childhood Teachers (ECT’s) はEducational Services Teachers Award 2010に賃金が規定されています。



Certificate Ⅲ 資格のある方

 (Level 3.1 - full time/Part time) 時給 $23.67から $24.75に引き上げ。


Diploma 資格のある方

(Level 4.1 - full time/Part time) 時給 $27.88から$29.17に引き上げ。


雇用形態がカジュアルの場合

フルタイムやパートタイムと違って有給休暇や病気休暇、シフトが不定=収入保証が無いので、最低賃金にCasual loading25%が上乗せされます。

例えば、CertificateⅢの方は$30.95、Diplomaの方は$36.46です。


18歳以下のジュニア

上記とは別に、18歳未満の勤務者に対しては「Junior」枠で賃金が定められています。



[参考資料] 保育士資格CertificateⅢやDiplomaで働く場合👉Children's Services Award - MA000120 (Pay Guide - Published 01 July 2022)



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