タックスリターン図解!「myTax」で自分で確定申告をしよう

by - 10:00 am

Posted: 1st September, 2019
(Updated: 10/10/23)



タックスリターン(確定申告)は提出されましたか。提出期限を過ぎると罰則金が313ドル(2022‐23会計年度分)です。忘れずに期限内に提出しましょう。

ご自身で申告(個人)される方向けに概要の説明をしています。最新情報はATO (Australian Taxation Office) のサイトでご確認を!

自分で申告するのが無理な場合はtax agentに依頼することも可能ですが、その場合には10月31日以前に頼むことが必要です。




 2022‐23タックスリターン変更事項 



このような項目に変更があります。各項目の詳細はATOウェブサイトでご確認ください。👉What's new for individuals



 オーストラリアの確定申告 

オーストラリアでは、個人個人が自分で申告する必要があります。会計年度は、7月1日から翌年6月30日。そして、毎年7月1日からタックスリターン(確定申告)の申告受付が始まります。

日本でサラリーマンとして働いていた場合、企業が源泉徴収し年末調整を行うので自分で確定申告した経験が無い方も多いのではないでしょうか。

ATO が提供している myTax は、給与所得者ならば簡単に自分で申告できるように作られています。

確定申告期間中に、図書館や大きなショッピングセンターに無料で助けてくれる人たち(ボランティア)がいるので、初めてご自身でやってみようと思う方で質問があるならば、サービスを活用してみてください。



  所得税率  

【Resident用】




【Foreign residents用】





【Working holiday makers用】


このテーブルはワーホリ向けです。対象になるビザクラスは以下の通り。

a)  working holiday makers visa (subclass 417)

b)  work and holiday makers visa (subclass 462)

 c)  bridging visa permitting the individual to work in Australia if
ⅰ. the bridging visa was granted under the Migration Act 1958 in relation to an application for a visa of a kind described in paragraph (a) or (b), and
ⅱ. the Minister administering that Act is still to make a decision in relation to the application, and
ⅲ. the most recent visa, other than a bridging visa, granted under that Act to the individual was a visa of a kind described in paragraph (a) or (b)
 
d)  COVID-19 pandemic event 408 visa, as defined by subclause 9204(1) of Schedule 13 to the Migration Regulations 1994.


👉詳しくはTax table for working holiday makers (payments made on or after 1 July 2022)のページを参考にしてください。



  myTaxの登録・ログイン  

今日は myTax でする確定申告の基本を紹介します。タックスエージェント(税理士)に申告代行を依頼することも可能ですので、ご自分に合った方法で申告しましょう。

まずmyTaxを利用するために、下記リンクからmyGov (政府の管理するオンラインサービス) のアカウントを作ります。

👉 myGov - create an account

①Create an account-新規でアカウントを作成
②Sign in-すでにアカウントを持っている方はここからログイン




携帯電話に届く「Security Code」(6桁の数字)を入力しNextをクリック。

次の画面で「ATO」のサービスをクリックし入力を開始します。



申告年度「2018-2019 Tax Retuen」を確認してLodgeをクリック



 ①Contact details 

名前、住所、連絡先などに変更・訂正があればアップデートする。



 ②Financial institution details 

銀行口座の情報を入力します。還付金が発生したらここで入力した口座に振り込まれますので、間違いのないように。



 ③Personalise return 

申告が必要な項目を選択していきます

◎Were you an Australian resident for tax purposes?
税制上の居住者か非居住者か?

◎Did you have a spouse?
扶養者はいるか?



ATOのアプリを使って収入や経費を入力済の場合、アプリからアップロードしてタックスリターンに自動入力することができます (Updated: 14/10/21)

◎ アップロードの前に
データをアップロードできるのは、1会計年度につき一度のみ。アップロード後は「myDeductions」のデータを変更することはできないので、入力がすべて正しいか、入力漏れが無いか確認しましょう。

◎ ATOアプリから MyDeductions をアップロード(上記手順1~4)

◎ 「Get myDeduction」をクリックし(手順5)、「✓Your deduction data has been included」と表示が出れば完了。



続いて収入や経費に関して、申告が必要な項目に☑をします。
(給与所得や利子所得などは、TFNで管理されているので自動で☑される)



各項目の詳細はATOウェブサイトを参照に





 ④Prepare return 

前頁(③Personalise return)でをいれた各項目の詳細を入力します。

◆Payment summary

・給与収入は自動入力されているので、PAYGに全て記載されている金額との照合をします。

・会計期間中に得た収入の主な職業を入力(現在の職業では無いので注意)


*2020年から変更になった Payment summaries

毎年7月初めに、雇用主から交付されていたPayment summary(源泉徴収票) は、2020会計年度から無くなりました。ATOに送られた「Income statement」は、MyGovアカウントにログインして確認することができます。タックスエージェントに依頼している方は、そちらでご確認ください。

雇用者がATOのシステムに入力する期限が7月31日です。給与所得情報が報告された時点で、MyGovにリンクしたATOから通知が届くはずです。タックスリターンの提出は、この通知を待ってからにしましょう。


◆Interest

受け取った銀行利息は、銀行からのデータがATOに送られて自動入力が完了しています。もし漏れている内容がある場合にはAdd/Editをクリックして追加入力。

◆Deductions

項目が細かく分かれているので事前に良く読み、正しい項目に入力。
Add/Editをクリック→レシート(Tax invoice)をもとに経費を入力。
ATOはDeductionsの項目を特に監視しているようなので、間違いのないように入力しましょう。レシートは要保管。

詳しくはATODeductionsのページを参考に。




◆Medicare and private health insurance

◎Medicare levy (健康保険料)の支払い義務のない人はExemption(免除)を申告。
Private health insurance 民間保険に加入している人は保険の内容を入力。


 Add/Editをクリックすると下記画面に切り替わります↓


Medicare levy reductionは低所得者対象の免除制度。

Medicare levy exemptionは一時滞在者など、Medicare制度の恩恵を受けていない人対象の免除制度。(ワーホリや学生ビザで滞在している人などはMedicare levy exemptionのカテゴリー2又は3の対象になります。)

Category 2: Foreign resident
税法上の非居住者(a foreign resident for tax purposes)であること。

Category 3: Not entitled to Medicare benefits
Medicareの恩恵を受けていない人。(Department of Human Servicesに申請をして証明書Medicare entitlement statementの取得が必要。扶養者がいる方は、さらに条件があるので要確認→Medicare levy reduction or exemption 2019




Private health insurance 民間保険の詳細

以前は保険会社から郵送で届いたレポートをもとに手入力していましたが、2019年度分からは自動入力になりました。

もし入力されていない保険があったら手入力してください。Addをクリック→Private health insurance statementの内容をそのまま入力する。

※対象になる保険会社はオーストラリア政府に登録されている会社(→List of health funds




 Estimated tax refund 

以下の2つの質問事項に答える。

◎How did you complete this tax return?
自分で申告したか、ボランティア(図書館やコミュニティセンターなどで申告の無料サポートをしている人達)のサポートを受けたか。

◎Will you need to lodge an Australian Tax Return in future years?
将来オーストラリアのタックスリターンを申告する必要があるか。


CalculateをクリックするとEstimated refund(見込み還付金額)が表示されます。



 Lodgment 

タックスリターン提出前に、Declaration(申告内容に誤りはありません/収入は全て申告しました/レシートや必要な帳簿は揃っています。)に☑して(印刷する人はPrint)。

Eメールアドレスを、再確認したらLodgeをクリックして完了です。




画面に表示されるATO receipt numberを控えておきましょう。
  • タックスリターンが処理されるまでには、通常2週間ほどかかる。
  • notice of assessment(決定通知書)が発行されたら、メール又はSMSで通知する。
  • myGovのInboxに送られたnotice of assessmentを確認して間違いがないかを確認すること。訂正・追加はオンラインで可能。


タックスリターン完了です。お疲れ様でした😊



You May Also Like

0 comments

Powered by Blogger.