タックスリターン図解!「myTax」で自分で確定申告をしよう

by - 10:00 am

Posted: 1st September, 2019
(Updated: 17/10/22)



2021-22会計年度のタックスリターン(確定申告)、皆さんは提出されましたか。
私は、結局今年も期限2週間前の提出。ささっとやればスッキリするのにね。来年は7月中の提出をめざすぞ!



 2021-22タックスリターン補足 



Covid19関連の補助金によって、課税か非課税かに分かれること。入力項目も間違えないように。


② 経費のことなら Small Business Toolkit for 2022 

個人事業主なら知っておきたい、経費のあれこれ最新版が網羅されてる1冊。


③ Home-based Business expensesの計算方法が3つに
(Sole traders)

自宅で仕事をした時間数に対して経費の計上ができるHome-based Business expenses。自宅で何時間働いたかを記録して保存しておくことが必要(開始時間、終了時間、休憩時間)。

算出方法は以下の3通り。詳細は②の冊子を読んでください。

• Actual cost method
• 52 cents an hour fixed rate
• 80 cents an hour shortcut method



 2020-21タックスリターン補足 

JobSeeker受給者:

受給額は、税金控除後の金額です。
ATO(Australian Taxation Office)のシステムに自動で入力されているはずですので、「government payments and allowances」欄の金額が正しいか再確認をしてください。


JobKeeper受給者:

通常の収入と同様に扱われます。こちらもATOのシステムに自動入力されますが、「salary and wages and/or allowances」の項目に入ります。

Sole traders(個人事業主)の方:

受給分を収入として含める必要があります。

スーパーの早期引出の特例を受けた人:

政府の支援策の一つとして「Early access to your super」が導入されました。この特例で引きだしたスーパーは非課税なので申告不要です。

自宅から仕事をしなければならなかった時間にかかる経費:

 コロナウィルスの影響で、1 March 2020 ~ 30 June 2020 の間に自宅から仕事した人は、シンプルな経費の計算方法「Shortcut method (80 cents)」を使うことが認められています。(2021年7月の時点で、この特例は2021年9月30日まで有効)

◆計算方法は、1時間当たり80セント



 オーストラリアの確定申告 

オーストラリアでは、個人個人が自分で申告する必要があります。会計年度は、7月1日から翌年6月30日。そして、毎年7月1日からタックスリターン(確定申告)の申告受付が始まります。

日本でサラリーマンとして働いていた場合、企業が源泉徴収し年末調整を行うので自分で確定申告した経験が無い方も多いのではないでしょうか。

ATO(Australian Taxation Office) が提供している myTax  は、給与所得者ならば簡単に自分で申告できるように作られています。

確定申告期間中に、図書館や大きなショッピングセンターに無料で助けてくれる人たち(ボランティア)がいるので、初めてご自身でやってみようと思う方で質問があるならば、サービスを活用してみてください。



 オーストラリアの税率 

【Resident用】



【Foreign residents用】



【Working holiday makers用】




詳しくはATOのウェブサイトでご確認ください👉Individual income tax rates

過去記事👉 「オーストラリアの確定申告_タックスリターン制度」




  myTaxの登録・ログイン  

今日は myTax でする確定申告の基本を紹介します。タックスエージェント(税理士)に申告代行を依頼することも可能ですので、ご自分に合った方法で申告しましょう。

まずmyTaxを利用するために、下記リンクからmyGov (政府の管理するオンラインサービス) のアカウントを作ります。

👉 myGov - create an account

①Create an account-新規でアカウントを作成
②Sign in-すでにアカウントを持っている方はここからログイン




携帯電話に届く「Security Code」(6桁の数字)を入力しNextをクリック。

次の画面で「ATO」のサービスをクリックし入力を開始します。



申告年度「2018-2019 Tax Retuen」を確認してLodgeをクリック



 ①Contact details 

名前、住所、連絡先などに変更・訂正があればアップデートする。



 ②Financial institution details 

銀行口座の情報を入力します。還付金が発生したらここで入力した口座に振り込まれますので、間違いのないように。



 ③Personalise return 

申告が必要な項目を選択していきます

◎Were you an Australian resident for tax purposes?
税制上の居住者か非居住者か?

◎Did you have a spouse?
扶養者はいるか?



ATOのアプリを使って収入や経費を入力済の場合、アプリからアップロードしてタックスリターンに自動入力することができます。(Updated: 14/10/21)

◎ アップロードの前に
データをアップロードできるのは、1会計年度につき一度のみ。アップロード後は「myDeductions」のデータを変更することはできないので、入力がすべて正しいか、入力漏れが無いか確認しましょう。

◎ ATOアプリから MyDeductions をアップロード(上記手順1~4)

◎ 「Get myDeduction」をクリックし(手順5)、「✓Your deduction data has been included」と表示が出れば完了。



続いて収入や経費に関して、申告が必要な項目に☑をします。
(給与所得や利子所得などは、TFNで管理されているので自動で☑される)



各項目の詳細はATOウェブサイトを参照に





 ④Prepare return 

前頁(③Personalise return)でをいれた各項目の詳細を入力します。

◆Payment summary

・給与収入は自動入力されているので、PAYGに全て記載されている金額との照合をします。

・会計期間中に得た収入の主な職業を入力(現在の職業では無いので注意)


*2020年から変更になった Payment summaries

毎年7月初めに、雇用主から交付されていたPayment summary(源泉徴収票) は、2020会計年度から無くなりました。ATOに送られた「Income statement」は、MyGovアカウントにログインして確認することができます。タックスエージェントに依頼している方は、そちらでご確認ください。

雇用者がATOのシステムに入力する期限が7月31日です。給与所得情報が報告された時点で、MyGovにリンクしたATOから通知が届くはずです。タックスリターンの提出は、この通知を待ってからにしましょう。


◆Interest

受け取った銀行利息は、銀行からのデータがATOに送られて自動入力が完了しています。もし漏れている内容がある場合にはAdd/Editをクリックして追加入力。

◆Deductions

項目が細かく分かれているので事前に良く読み、正しい項目に入力。
Add/Editをクリック→レシート(Tax invoice)をもとに経費を入力。
ATOはDeductionsの項目を特に監視しているようなので、間違いのないように入力しましょう。レシートは要保管。

詳しくはATODeductionsのページを参考に。




◆Medicare and private health insurance

◎Medicare levy (健康保険料)の支払い義務のない人はExemption(免除)を申告。
Private health insurance 民間保険に加入している人は保険の内容を入力。


 Add/Editをクリックすると下記画面に切り替わります↓


Medicare levy reductionは低所得者対象の免除制度。

Medicare levy exemptionは一時滞在者など、Medicare制度の恩恵を受けていない人対象の免除制度。(ワーホリや学生ビザで滞在している人などはMedicare levy exemptionのカテゴリー2又は3の対象になります。)

Category 2: Foreign resident
税法上の非居住者(a foreign resident for tax purposes)であること。

Category 3: Not entitled to Medicare benefits
Medicareの恩恵を受けていない人。(Department of Human Servicesに申請をして証明書Medicare entitlement statementの取得が必要。扶養者がいる方は、さらに条件があるので要確認→Medicare levy reduction or exemption 2019




Private health insurance 民間保険の詳細

以前は保険会社から郵送で届いたレポートをもとに手入力していましたが、2019年度分からは自動入力になりました。

もし入力されていない保険があったら手入力してください。Addをクリック→Private health insurance statementの内容をそのまま入力する。

※対象になる保険会社はオーストラリア政府に登録されている会社(→List of health funds




 Estimated tax refund 

以下の2つの質問事項に答える。

◎How did you complete this tax return?
自分で申告したか、ボランティア(図書館やコミュニティセンターなどで申告の無料サポートをしている人達)のサポートを受けたか。

◎Will you need to lodge an Australian Tax Return in future years?
将来オーストラリアのタックスリターンを申告する必要があるか。


CalculateをクリックするとEstimated refund(見込み還付金額)が表示されます。



 Lodgment 

タックスリターン提出前に、Declaration(申告内容に誤りはありません/収入は全て申告しました/レシートや必要な帳簿は揃っています。)に☑して(印刷する人はPrint)。

Eメールアドレスを、再確認したらLodgeをクリックして完了です。




画面に表示されるATO receipt numberを控えておきましょう。
  • タックスリターンが処理されるまでには、通常2週間ほどかかる。
  • notice of assessment(決定通知書)が発行されたら、メール又はSMSで通知する。
  • myGovのInboxに送られたnotice of assessmentを確認して間違いがないかを確認すること。訂正・追加はオンラインで可能。


タックスリターン完了です。お疲れ様でした😊



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