オーストラリアで運転する際の注意点 - 交通ルールと高額な罰金

by - 8:00 pm

Posted: 28 November, 2019
(Updated: 2 November 2023)


Source: www.splitshire.com

オーストラリアでは日本と同じく左側運転なので、右側走行の国に比べたら比較的運転しやすいです。しかし実際に運転してみると、ラウンドアバウト、見慣れない英語表記のサインなどに戸惑う場面にも出くわします。

実際にハンドルを握る前に、必ず交通ルールを確認しておきましょう。また、訪問者が驚く高額な罰金!スピード違反、シートベルト違反、携帯電話使用、スクールゾーンなどなど。

痛い目に遭わないように、しっかりとルールを理解して安全にドライブを楽しみましょう。



ー内容ー

◆ 自動車を運転する前に基本ルールをおさらい
◆ 違反点数=デメリットポイントについて
◆ 違反点数が倍増ーDouble demerit points方式(QLD州)
◆ 反則金=Fineについて
◆ 運転中の携帯使用違反の具体例


🚨注)記事の内容は2023年11月時点での情報です。最新情報は政府のウェブサイト Department of Transport and Main Roads で確認してください。



 どんな道路標識があるの? 

ゴールデンルール

● サインや信号機のない交差点(intersections)では、右手にいる車に道を譲る
● 道路標識を守る
● 規制速度を守る


Traffic lights 信号機の色

🚦RED : Stop 停止

🚦YELLOW :Stop if it is safe to do so 安全であれば停止

🚦GREEN :Drive with caution 注意して走行

(日本でいう青信号は、英語でGreen lightだよ)


No U-turn sign(Uターン禁止) / U-turn permitted sign(可)

● 信号機のある交差点ではU-turn permittedサインがある場合を除き、Uターン禁止
  


Giving way 他の車に道を譲る

● 減速(slow down)し、必要な場合は停止し道を譲る。



Keeping left and overtaking 追い越し

● Keeping left 2車線以上の道路では左側走行:制限速度(speed limit)が80km/h以上の場合、または‘keep left unless overtaking’サインがある場合は、必要な場合を除き右車線を走行してはならない。

● Overtaking 追い越し:センターラインが点線(broken lines)の場合のみ追い越し可能。

● Passing bicycle riders 自転車の追い越し:制限速度60km/h以下の道路では最低1m、制限速度60km/h以上の道路では最低1.5m離れて追い越し。


Pedestrian crossing sign 歩行者優先

● このサインを見たら横断歩道前で減速。歩行者がいるとき又は歩行者が近づいてるのを確認したら、必ず停止。歩行者に絶対的な優先権があります。


Roundabout 環状交差点

 
日本でもラウンドアバウト交差点の導入が進んでいますが、その数はまだまだ少なく、国土交通省によると、平成30年度までに31都府県87交差点でラウンドアバウト(環状交差点)が運用されているとのこと。

馴染のない日本人ドライバーにとって、オーストラリアで初めて運転する時のチャレンジは、このラウンドアバウト。基本ルールは、
  • ラウンドアバウトの中に先に侵入している車両優先。右方向から車が入ってきている場合には道を譲ります。
  • 2車線以上のラウンドアバウトに入るときは、事前に道路標識や道路にマークされている矢印でどの車線を走行するかを確認しておきます。
  • 右左折する場合はラウンドアバウトに入る前に方向指示器を出します。
  • ラウンドアバウトを出るときには、必ず左折方向指示器を出します。
百聞は一見に如かず。👉Video of giving way at roundabouts(QLD州交通局)の動画が分かりやすいです。


スクールゾーンでのスピード規制

  

学校などの教育施設周辺道路で必ずあるサイン。決まった時間の間のみ制限速度が低くなるので要注意です。スクールゾーンで、スピードガンを持った警察官を見かけることも何度かありましたので、ご注意ください。


制限速度:基本的に時速40kmの所が多いです。
時間帯:QLD州では一般的に「7–9am / 2–4pm」、終日「7am-4pm」の所もあります。



 違反点数=デメリットポイントについて 

Vehicle Blue Emergency Light Turned on


QLD州が採用してるDemerit Points方式は、減点法を採用している州もありますが、QLD州のドライバーは、ポイント「ゼロ」からスタートし違反すると違反点数が加算される「Double demerit points apply all year round」を採用。最初の違反から12か月以内に2度目の違反をした場合は、2倍の点数が加算されるので注意が必要です。

他州では「スクールホリデー期間中は2倍」ルールの州もあります。詳細は各州のウェブサイトでご確認を。
Queensland州👉Double demerit points



 反則金=Fineについて 

反則金のほんの一例を紹介します。よく聞く取り締まられた話。

❌スピード違反(5kmオーバーでもアウト)
❌携帯電話使用(触っただけでもダメ⦅例外あり⦆)
❌駐車違反(たった3分離れた間に
❌シートベルト違反(後部座席の人が未着用で)


シートベルトと携帯電話使用の取り締まりに関しては、High-tech seatbelt and phone detection cameraというものが導入されてから、件数も増加しているようです。


交通法に定められている反則点数と反則金

🚓テレビや映像など運転者の注意をそらす可能性がある状態での車両運転
=3ポイント・$206

🚓交差点で歩行者に道を譲らなかった=3ポイント・$464

🚓運転中の携帯電話使用*=4ポイント・$1,161

🚓信号無視=3ポイント・$619

🚓シートベルト関連=4ポイント・$1,161
運転手のシートベルト未着用・不完全着用
運転手が16歳以上の同乗者へシートベルト着用させることを怠った
運転手が16歳未満の同乗者へシートベルト着用させることを怠った
16歳以上の同乗者のシートベルト未着用・不完全着用

🚓スピード違反関連
~11km未満の超過=1ポイント・$309
 11km以上~20km未満の超過=3ポイント・$464
20km以上~30km未満の超過=4ポイント・$696
30km以上~40km未満の超過=6ポイント・$1,161
40km以上の超過=8ポイント・$1,780


Reference: 👉Demerit points schedule (Last updated:1 July 2023)




運転中の携帯使用違反の例

👇ここ重要👇

携帯電話の電源が on でも off でも関係なし。
携帯電話を使用中だたかどうかは関係なし。
交通渋滞や赤信号で停止している場合にも適用される。
自転車でも同様の罰金 (Bicycle riders will also be fined, but no demerit points will be issued.)


QLD州政府は2020年2月、反則金を一気に2倍に引き上げて運転中の携帯電話使用の厳罰化し。「Driver of a vehicle using a mobile phone (other than in a parked vehicle)」の定義を理解しておかないと、思わぬところで$1,000超の罰金ともなりかねないのでご注意を。

「a parked vehicle」の意味は?

完全に停止しギアがP(Parking)であること。

「using a mobile phone」の意味は?

❌手が携帯電話に触れている、膝の上など体の一部に触れていたらアウト ❌テキストメッセージ等の読み書き、送信もアウト

女性の運転手が、ブラの中に携帯を入れておいたところをカメラが捉えて罰金を受けたというニュース。体に触れていたらから「使用」となるらしい。

例外となる条件

◆駐車場などの施設への出入り
◆ドライブスルーなどでの商品やサービスの支払い ◆警察の要請に応じてデジタル運転免許証などの書類を提示 ◆上記のために、携帯電話のウォレットからカードやお金を取り出す


携帯電話を取り付けた携帯ホルダーに固定している場合可能なこと

◆電話を受ける ◆GPSアプリの使用 ◆曲をスキップする ◆ライドシェア(Ubarなど)運転者が、依頼を受け入れる/終了する 注)携帯電話の位置がドライバーの視界を妨げていないこと!


Reference: Department of Transport and Main Roads (n.d.). Queensland road rules. Retrieved December 8, 2021, from https://www.qld.gov.au/transport/safety/road-safety/mobile-phones

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