脱公務員、オーストラリアへ移住、永住権獲得までの道のり(中編)
Posted: Monday 10 April 2017
英語との再会
※前編を読んでない方はこちらからどうぞ。
Photo credit: The Canyon
アメリカ・L.A~グランドキャニオンを、当時の彼とロードトリップ。初めての海外は何もかもが興奮の連続で、もっと日本の外の世界を見たくなった。
英語が堪能な彼の姿は一層かっこ良く見え、何度も彼にかけられる「You speak very good English.」ということば。当然「英語話せたら旅がもっと楽しいはず!」と思ったよ。そして眠っていた私の英語熱が蘇り、この体験が勉強を再開するきっかけになったのだ。
仕事のストレスで心も体もボロボロ
3月の職場は確定申告の超繁忙期。毎日の夜遅くまでの残業に加え、目の前に山積みになっている書類をやけくそになってやっつけ、仕事さぼる隣の上司に対する怒りが増大。
次第にストレスで精神的に病んでいった。体は食事を受け付けなくなり元気・やる気がでない、体重が落ちてげっそり。両親や身近な友人から心配される反面、「そんなこと無い」と心の声に目を背けていた自分。
その年7月に部署を異動して、鬱を経験することなく生活を送っていた中で、極度のストレスがどれほど危険かを再認識。働き方について色々と考えるようになった。
馴染めない公務員体質への疑問。働く喜びを見出すことができない。税〇署で定年まで働くのか?そんな自分の姿が全く想像できず、変わらなきゃと考えるようになった。
そんな時湧き上がってきたのは、海外に住んでみたい、英語留学したいという想い。
脱公務員・脱日本
24歳~25歳―変化への準備期
どんなスキルを自分の人生の武器にしていくのかを考えていく中で、児童英語講師という職業にピンとココロが反応。その当時、私の周りで遊んでいた2歳のカワイイ甥っ子君の存在も影響したと思う。人生で初めてやりたいことを自覚し、ココロはワクワク踊っていた。
ブリスベン国際空港に降り立ち、初めて感じるオーストラリアの空気。空を見上げれば吸い込まれるような青さに、ショックを受けるほど感動したことを鮮明に記憶している。
華やかなスタートに見えた初日とは裏腹に、入国後1か月はホームシック&語学学校の英語レベルについていけず焦り、家では復習・予習に必死な日々が続き、辛かった思い出しかない。
そんな落ち込んでいた時に気が付いたのが、身にまとっていた無意味な高いプライド。
自分の感情と向き合う日々の中で、今ここでしか出来ないことは「できない・分からないと声を上げること」。それで良いんだよと自分に許可した時点から、留学生活を楽しめるように少しずつ変化し、プライドの壁は次第に崩れていった。
興味があった保育園でのボランティアに応募した。放課後週3日、ローカルの保育園でお手伝いする機会をもらい、様々なことを学ばせてもらった。
非常に印象的だったのは、ママだけでなく、パパ達が4時前後から続々迎えにやってくる光景、飲み会文化も無く仕事が終わったらほぼ定時に皆帰宅。行事と呼ばれるものは限りなく少なく、園児たちが「行事の練習」を強制されることも当然ない。全体的にのびのびしている印象を受けた。
27歳―英語漬け
英語力を上げたい思いで徹底的に英語環境に自分自身を追い込んだ、6ケ月間のブリスベンでの生活。その後、シドニーの児童英語講師養成講座を受講し卒業。
日本帰国・再就職
27歳―再就職
留学を終え帰国し、日本での就職もすぐに決定。希望だった児童英語講師は、公務員に比べて給料は激減したけれど、やりがいを何十倍も感じ、自由なプライベート時間は増え、まさにワークライフバランスが改善しココロは満たされていた。
幸せはお金では買えないと言う人、お金がないと幸せになれないと言う人。どちらの意見も間違ってはいないんだろうけれど、お金をたくさんもっていることは幸せになる絶対条件ではないんだなと感じた。
オーストラリア2度目の留学
児童英語講師として5年が経ったころ、自分の英語力に物足りなさを感じ始めたのと、オーストラリアの保育士という職業への興味が膨らんで、再びオーストラリアへと戻ることを決意。
2011年5月、成田を出発しゴールドコースト空港へ到着。
「ただいまー!」と心の中で叫びながら幕を開けた豪州生活第2章。
☆最後までお読みいただきありがとうございます。Sunshine SpiritライターのYumiです。
何かを変えたい、変わりたいという思いを抱いていませんか。人生の中で分かれ道に立った時に何を選択するか。変えたいという気持ちは、いつでも挑戦する道を選ぶようにと私を後押ししてきました。変化するって勇気のいる選択だけど、そのボートに乗って漕ぎ出したらボートは水の力をかりながら進んでいきます。思い描いていたところとは違う場所にボートがたどり着くこともあるけれど、ヘルプが必要な時には助けの手がやってきます。
何だか心がざわざわ、そわそわしませんか。ブログ内コンタクトフォームからお気軽にメールでご連絡ください。お待ちしています。Yumi
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